大腸がんのステージ別生存率
進行度、ステージを決定するポイントは3つ。
「1,大腸の壁にどれだけ深く入り込んでいるか」
大腸がんは、大腸の壁のもっとも内側にある粘膜から発生します。
初めは粘膜の中にとどまっていたがんが、大腸の壁のどのあたりまで入り込んでいるかが、
進行度を判断する基準のひとつとなります。
この基準は深達度(しんたつど)と呼ばれています。
「2,リンパ節に転移しているか」
リンパ液(体内より排泄された物質を運ぶ液体)が通る管を、リンパ管と呼びます。
このリンパ管どうしがつながっているリンパ節に、大腸がんが転移することがあります。
リンパ節のがん細胞はリンパ液によって運ばれ、さらに離れたリンパ節へと転移していきます。
「3,他の臓器に転移しているか」
大腸がんは、肺や肝臓、腹膜などに転移することがあります。
◎ステージ0からステージⅣまでの5段階に分類されます。
ステージ0に近ければ、まだそれほど進行していない初期の大腸がんだといえ、
反対に、ステージⅣに近づくほど進行している。
ステージ0 (5年生存率 94.0%)
粘膜の中にとどまっている
ステージⅠ (5年生存率 91.6%)
固有筋層(筋肉の層)までにとどまってる
ステージⅡ (5年生存率 84.8%)
固有筋層を越えて 周囲に広がっている
ステージⅢa (5年生存率 77.7%)
3個以上のリンパ節に転移している
ステージⅢb (5年生存率 60.0%)
4個以上のリンパ節に転移している
ステージⅣ (5年生存率 18.8%)
肝臓や肺、腹膜など
離れた臓器に転移している
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『5年生存率とは、
がんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合のこと。
大腸がんに限らず、がんの治療効果の目安として5年生存率がよく使われます。
なぜなら、大腸がんの再発は、ほとんどの場合、手術から5年以内に起こるため、
がんと診断された日から5年後に生存していれば、がんは治療によって治ったと考えられるからです。
大腸がんのステージ別の生存率をみると、ステージ0やⅠのような早期の段階では、
90%以上の確率で治ります。
ただし、ここで示されている生存率は、多くのがん患者さんの平均的な値です。』
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